犬のうんこは、色・硬さ・回数を見ることで、健康状態の変化に気づきやすくなる、もっとも身近な手がかりです。 正常なうんこはチョコレートブラウンで適度な硬さがあり、成犬なら1日1〜3回が目安。いつもと違う状態が続く場合は獣医師への相談をおすすめします。
※ この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療の代わりになるものではありません。気になる症状がある場合は必ず獣医師にご相談ください。
犬のうんこの「色」でわかることは?
犬のうんこの色は、体の状態を知る手がかりのひとつです。正常なうんこの色はチョコレートブラウン(濃い茶色)で、食事の内容によって若干の濃淡は出ますが、茶色系であれば心配ありません。
以下の色が見られた場合、さまざまな原因が考えられます。色だけで原因を特定することはできませんが、目安として参考にしてください。
| 色 | 考えられる状態 | 対応 |
|---|---|---|
| 🟤 チョコレートブラウン | 正常(胆汁による着色) | 問題なし |
| ⚫ 黒色(タール状) | 出血などが原因のこともあるが、食事やサプリの影響の場合も | 至急受診 |
| 🔴 赤色・血が混じる | 大腸付近の出血の可能性があるが、一時的な刺激の場合も | 24時間以内に受診 |
| ⚪ 白っぽい・灰色 | 食事内容や消化の状態によることが多い | 数日続くなら受診 |
| 🟢 緑色 | 草の食べすぎや消化不良でなることがある | 1〜2日で戻らなければ受診 |
| 🟡 黄色・オレンジ | 食事由来のことが多いが、続く場合は念のため相談を | 続くようなら受診 |
1回だけ色が違う場合は食事の影響であることも多いですが、2日以上異常な色が続く場合や、元気・食欲に変化がある場合は獣医師への相談をおすすめします。スマホで写真を撮っておくと、受診時にスムーズです。
犬のうんこの「硬さ」の理想はどのくらい?
犬のうんこの理想的な硬さは、「地面に付かずにつまめる程度」です。ペットケアの現場では、うんこの硬さを7段階で評価する「うんこスコア」がよく使われます(Waltham Faecal Scoring System に基づく評価方法)。理想はスコア2〜3です。
| スコア | 状態 | 判定 |
|---|---|---|
| 1 | 硬くてコロコロ、ウサギのフンのよう | 硬すぎ(水分・繊維不足の可能性) |
| 2 | しっかり形があり、つまんでも崩れない | 理想的 |
| 3 | 形はあるがやや柔らかい、地面に少し跡が付く | 正常範囲 |
| 4 | 形はあるが持ち上げると崩れる | やや軟便(経過観察) |
| 5 | 山のような形で、ほぼ自立しない | 軟便(注意) |
| 6 | 形がなく、ドロドロの状態 | 下痢(受診を検討) |
| 7 | 完全な水様便 | 重度の下痢(至急受診) |
硬すぎるうんこ(スコア1)が続く場合は、水分摂取量の不足や食物繊維のバランスが偏っている可能性があります。逆に柔らかすぎるうんこ(スコア5以上)が続く場合は、消化不良やストレス、食事の急な変更などが原因として考えられます。
うんこの硬さは食物繊維と水分のバランスに大きく左右されます。水溶性繊維(便を柔らかく保ち、善玉菌のエサにもなる)と不溶性繊維(便のかさを増やし、腸の動きをサポートする)の両方をバランスよく摂ることが大切です。
犬のうんこの「回数」は1日何回が正常?
犬の排便回数の目安は、成犬で1日1〜3回です。ただし、年齢・体格・食事量・運動量によって個体差があるため、「うちの子の普段の回数」を把握しておくことが何より大切です。
| ライフステージ | 一般的な回数 | 補足 |
|---|---|---|
| 子犬(〜6ヶ月) | 1日3〜5回 | 消化サイクルが短いため多め |
| 成犬(1〜7歳) | 1日1〜3回 | 食事回数や運動量で変動 |
| シニア犬(7歳〜) | 1日1〜2回 | 消化機能の低下で減ることがある |
注意が必要なサイン:
- 普段の回数より急に増えた(1日5回以上など) → ストレスや消化不良の可能性
- 2日以上まったく出ない → 便秘の可能性、獣医師に相談
- 排便時にいきむ・鳴く → 痛みや腸の不調の可能性
- 下痢と嘔吐が同時に起きている → 脱水リスクが高いため早めに受診(特に子犬・シニア犬)
回数の変化に加えて、「量」も重要なチェックポイントです。食事量に対してうんこの量が極端に多い場合は、食事内容や消化の状態を見直す手がかりになることがあります。
犬のうんこの「におい」が急に変わったら?
犬のうんこのにおいは、腸内環境の状態を反映しています。普段と同じにおいであれば問題ありませんが、急に悪臭が強くなった場合は注意が必要です。
においが変わる主な原因:
- 食事の変更 — フードを切り替えた直後は一時的ににおいが変わることがあります
- 消化不良 — 未消化のタンパク質が腸内で発酵すると悪臭が強くなります
- 腸内環境の乱れ — 悪玉菌が増えると硫黄臭のような強いにおいが出ることがあります
1〜2日で落ち着くことが多いですが、悪臭が1週間以上続く場合や、下痢・軟便を伴う場合は獣医師に相談してください。
毎日30秒でできる「うんこチェック」の方法は?
犬のうんこチェックで見るべきポイントは、色・硬さ・回数・量・におい・異物の6つです。特別な道具がなくても、散歩中やトイレシートの片付け時に30秒あればできます。
| 項目 | 正常の目安 | 注意サイン |
|---|---|---|
| 色 | チョコレートブラウン | 黒・赤・白・緑が2日以上 |
| 硬さ | つまめる程度(スコア2〜3) | コロコロ or ドロドロ |
| 回数 | 1日1〜3回(成犬) | 急な増減、2日以上出ない |
| 量 | 食事量に見合った量 | 極端に多い or 少ない |
| におい | いつも通り | 急な悪臭が1週間以上 |
| 異物 | 混入物なし | 血液、粘液、白い粒(寄生虫) |
おすすめの記録方法: スマホのメモアプリに「色・硬さ・回数」の3点だけ記録すると、変化に気づきやすくなります。異常を感じたときはうんこの写真を撮っておくと、獣医師への説明がスムーズです。
すぐに獣医師に連絡すべき5つのサイン
以下のサインが1つでも当てはまる場合は、日数に関わらずすぐに獣医師に連絡してください。
- 黒いタール状のうんこ — さまざまな原因が考えられるため、まず獣医師に相談
- 鮮血が混じるうんこが繰り返し出る — 一時的な場合もあるが、繰り返すなら早めに相談
- 下痢と嘔吐が同時に起きている — 脱水につながることがあるため、特に子犬・シニア犬は早めに
- 2日以上まったく排便がない + 元気がない — 複数の原因が考えられるため獣医師に相談
- うんこに動く白い粒がある — 寄生虫の可能性があるため受診を
うんこの状態をサポートするために飼い主ができることは?
愛犬の腸内環境を日常的にサポートするために、飼い主さんが意識できるポイントは食物繊維のバランス、十分な水分、段階的なフード切り替えの3つです。
1. 食物繊維のバランスを意識する
水溶性繊維(便を柔らかく保つ)と不溶性繊維(腸の動きをサポートする)の両方を含む食材を取り入れることが大切です。カボチャ、バナナ、ゴボウなどは犬にも取り入れやすい食物繊維源です。
2. 水分をしっかり摂れる環境を整える
水分不足は便秘の大きな原因になります。常に新鮮な水を用意し、ドライフード中心の場合はウェットフードやスープを加えるなどの工夫も有効です。
3. フードの切り替えは1〜2週間かけて段階的に
フードの急な変更は下痢や軟便の原因になります。新しいフードに切り替える際は、1〜2週間かけて少しずつ混ぜる割合を増やしていきましょう。
手作り食で食物繊維を毎日取り入れるのが難しい場合は、サプリメントで補う方法もあります。
ZOOMIE DOGSのUNKO SUPPORTは、カボチャ・プランタゴ・オバタ(オオバコの一種)・バナナ・亜麻仁・ゴボウの5つの原材料だけでつくった犬用食物繊維サプリメントです。水溶性繊維と不溶性繊維の両方を含み、フィラーゼロ・無添加。毎日のごはんにふりかけるだけで使えます。食物繊維を含む栄養バランスが健康を維持し、本来のうんこをサポートします。
よくある質問
Q. 犬の正常なうんこの色は何色ですか?
チョコレートブラウン(濃い茶色)が正常です。食事内容で多少の濃淡はありますが、茶色系であれば問題ありません。黒色、赤色、白色、緑色が続く場合は獣医師への相談をおすすめします。
Q. 犬のうんこの回数は1日何回が正常ですか?
成犬で1日1〜3回が目安です。子犬は3〜5回になることも。回数そのものよりも、普段からの変化が重要です。
Q. 犬のうんこが柔らかいときはどうすればいい?
一時的な軟便なら食事やストレスが原因のことが多く、半日〜1日で戻ることもあります。2日以上続く場合、血便や元気がない場合は獣医師に相談してください。
Q. 犬のうんこが黒いのは危険?
黒くてタール状のうんこは、出血などを含めさまざまな原因が考えられるため、早めに獣医師へ相談してください。食事やサプリの影響で黒っぽく見えることもあります。
Q. 犬の下痢が何日続いたら病院に行くべき?
成犬なら2日以上、子犬・シニア犬なら1日以上続く場合は受診を。血便、嘔吐の併発、元気がない場合は日数に関わらず至急受診してください。
まとめ:うんこチェックで愛犬の健康を守ろう
犬のうんこは、毎日の健康状態を映す「体からのメッセージ」です。
- 色: チョコレートブラウンが正常。黒・赤・白・緑が2日以上続いたら獣医師に相談
- 硬さ: つまめる程度(うんこスコア2〜3)が理想
- 回数: 成犬は1日1〜3回。急な増減や2日以上出ない場合は注意
- におい: 急な悪臭が続く場合は、食事や消化の状態を見直す手がかりに
- 毎日30秒: 色・硬さ・回数の3点を散歩時に確認するだけでOK
- 食物繊維と水分: 2種類の食物繊維と十分な水分がうんこの質をサポート
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参考情報
- BMC Vet Res (2022) A prospective multicenter study of fiber-supplemented dietary intervention in dogs — PMC9229818
- PubMed (2024) Response of the gut microbiome and metabolome to dietary fiber in healthy dogs — PMID: 39714168
- Waltham Centre for Pet Nutrition. "Faecal Scoring System." Waltham Booklets. (便スコア7段階の原典)
- 環境省 — 飼い主のためのペットフード・ガイドライン(2018年改訂)
- WSAVA — Global Nutrition Guidelines
- Merck Veterinary Manual — 犬の消化器疾患
- AAFCO — Association of American Feed Control Officials
最終更新: 2026-05-15 / 執筆: ZOOMIE DOGS